ピアノは様々な部品から成り立っていますが、ここでは音を響かせるための最も重要な、弦について見ていきます。
現在のピアノは、基本的に88の音を持っています。
1つの音に対する弦の数は、最低音域では1本ですが、低音域では2本、中音域以上では3本が一般的で、弦の総数は200本を超えます。
弦は「ミュージックワイヤー」と呼ばれる特殊な鋼線で、低音域では質量を増すために銅線を巻きつけてあります。
演劇の舞台などで吊り物に使われるワイヤーを「ピアノ線」といいますが、実はこれはピアノの弦とは異なる物です。
1本あたりの張力は70〜80kg重程度で、全弦の張力の合計は20トン重にも及びます。
ピアノが現在の音量を出せるようになったのは、この張力に耐える鋼製のミュージックワイヤーと金属のフレームが使われるようになってからです。
この金属フレームおよびそれを納める木製のケース、足、弦、アクション機構などによりピアノの重量はほかの楽器に比べて桁違いに重く、アップライトピアノで150kg〜250kg、グランドピアノでは250kg以上、コンサート用グランドピアノでは500kgを超えます。